さかなのたまご

釣りのウデもたまごレベル

ウゴイに会いたい‼︎届け俺の思い‼︎ 新島編②

新島二日目。4時に起床し、支度をして出発する。

 

朝まずめは昨日カモメが多かった羽伏浦のゴロタに行くことに。

夜が明ける前に到着すると、アングラーが一人いるのが分かる。ロコアングラーであれば期待ができるのだが...

 

満潮が近く潮位も高い上にウネリも強く早速頭から海水の洗礼を受ける。ウェーダーの中も濡れ、早くもテンションが下がる。しかしながら、ウネリのおかげでサラシは広範囲に広がっている。セットの大波に注意しながらタイミングを見て14cmのミノーをキャストしていくも、さっぱり反応がない。隣のアングラーにも何もないようだ。

無反応のまますっかり日が昇り、ウネリが強くなったのでゴロタを見切って島の反対側にある間々下海岸に移動することに。

 

間々下海岸はウネリもなく、波も穏やかで、カモメも何羽も飛んでいる。潮目も見える。しかも波打ち際にベイトの姿も見える。こっちだったかな〜と少し後悔するも、砂浜を端から端までローラー作戦で打っていくことに。あ、自分はサーフでの釣りが全くと言っていいほど初心者で離岸流や地形変化とかよくわかってなかったので片っ端から足で稼ぐことにした。

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射程距離を稼ぐためにルアーをミノーからデュエルのヘビーショット105(30g)に変更。ロンギヌスの槍を宇宙に向かって投げる零号機よろしくフルキャストしながら歩く。

途中、引き抵抗が強まったところがあり重点的に狙うとコツンとアタリが。しかしこれ1発のみで後が続かない。端まで行き、折り返してみるも帰りは音沙汰なし。

 

さすがに焦ったので、地元の釣具屋、新島マリンに情報収集に行くことに。

新島マリンのマスターにウゴイを釣りたいことを告げると、朝ゴロタにいたアングラーはマスターであることが判明。

状況としては、ウゴイが釣れていないわけではないようだ。しかも、ちょうどあのプロアングラーのヒデ林さんも新島に来島しているとのこと。

ヒデ林さんの新島の砂ヒラの動画を以前見たことがあるが、なんたる偶然。

凹んでいた心が少し復活する。

マスターと常連さんと話をしていると、”聖地”に行ってみてはどうかと提案された。聖地とは、新島の南端に位置するポイントで、新島の中では最も実績のあるポイントのことである。しかしながら、そこに行くまでが大変なのである。

まず、車を”シークレット”と呼ばれる所に停めてからサーフを1時間ほどひたすら歩かなければならない。距離にして片道約3キロ、往復6キロ歩く必要がある。

次に、道中崖に隣接する部分を渡らねばならず、落石がとても危険。

まさに誰が言ったか”軍行”なのである。

 

どうしても釣りたかった僕は迷わず聖地巡礼を決意。お礼にルアーを購入。

せんたくやさんでお弁当を買ってまずはシークレットに向かった。

 

シークレットに到着すると、そこにはなんとヒデ林さんがいたのである。どうやら仕事中らしく、話かけずに準備をしていると、ヒデさんの方から「釣りですか?」と声をかけて下さった。

その後、新島でのヒラスズキについてとても詳しく教えて下さった。プロアングラーはどこかとっつきにくい印象があったが、ヒデさんは全くそのような方ではなく、とてもフランクに会話をしてくれた。

正直、この出会いだけでも来た甲斐があったな〜と満足しそうなところであった。

ヒデ林さんに、富山でホタルイカパターンでゼクスライドでいい思いをした事にお礼を言い、写真を撮って頂いた。今となってはケータイをなくしたのでその写真は思い出となってしまったのだが...

 

ということで、ヒデさんと入れ違いで聖地巡礼に出発。暑い中、汗ダラダラでひたすら歩く。お金がないからといって4000円のナイロンウェーダーを買ったことを激しく後悔。蒸れて蒸れて仕方がない。不快すぎる。ブーツ部分もフィット感が悪く、歩きにくい。でも、それとは裏腹にウゴイに会いたい気持ちが歩を進める。

40分ほど歩いたところで聖地に到着。潮位としてはソコリ〜上げ始めくらい。聖地は意外にも浅いことに気がつく。道中もサーフの中にゴロタが入っているところもあり、場所を覚えていく。横風も強く、あまりキャストもできなかったので、地形の変化と離岸流などの流れの変化の位置の把握に務めた。ベイトも確認できず、2時間ほど聖地近辺を確認して帰る事にした。夕まずめはベイトの確認ができた間々下海岸を攻めようと思ったからだ。来た道をえっちらおっちらまた帰る。ライジャケの重さも自覚するほど辟易していたが、せっかく来たからには後悔したくない。動けるうちは動いて動いて出会う確率を上げなければならないのだ。

 

車に戻り、間々下海岸に向かうと問題が発生。

風向きが変わって8mの西風が吹きはじめてしまった。間々下海岸はモロ風を受けてババ荒れ。とても釣りができる状況ではない。夕まずめが迫っていたので急いで風裏ポイントを探す。候補に上がったのは羽伏浦海岸より北にある淡井浦海岸。島の真反対だが行くっきゃない。行ってみると、風は追い風だがやはりウネリが強く波足が高く、迂闊に波打ち際に立てない。ログサーフ144fでなるべくロングキャストして広範囲に探って行くが音沙汰なし。暗くなるまでやったが危険になるのでここで二日目終了。

丸一日動いたが反応が得られず、手掛かりもあまり得られずとても焦る。

 

どう考えても翌日最終日の朝がラストチャンス。入るポイントを間違えたら多分釣れないだろう。

この時点で選択肢は2つ。

(1)ベイト、鳥山の確認ができた間々下海岸に入る。しかし風の予報は西風7mと厳しい釣りが容易に想像がつく。

(2)もう一度聖地巡礼をする。風は追い風〜横風が予想されるが、今日の感じから釣りが出来ないほどではないはず。ベイトは確認できなかったが、地形の変化はある程度把握した。ベイトの有無は運次第だが、ポイントのポテンシャルにかける。

 

まました温泉に浸かりながら考えた結果、(2)の聖地巡礼に決定した。ここで釣れなかったら諦めもつくだろうと自分を納得させた。諦める気はさらさらなかったけど。

 

腹をくくって3時に目覚ましをかけて就寝しました。

 

釣り女神様、どうか微笑んで

 

つづく。