さかなのたまご

釣りのウデもたまごレベル

あきらめなければ、つづけていけば、夢は叶う

僕がシーバス釣りを始めたのはちょうど12年ほど前。

中学1年だった僕は、電車通学の私立の中学校に入ったという事もあり、それまで仲の良かった地元の友達と遊ぶことも減ってきて、学校から帰ってきては近くを流れる荒川にうなぎや手長エビ、ハゼを釣りに行って暇をつぶしていた。

そんな時、ルアー釣りをしている人に出会い、

「なにがつれるんですか?」

と声をかけた。

その人は

「シーバス」

と答えた。これがシーバス(鱸)との最初の出会い。

その年の夏休みに田舎でトラウトのルアー釣りを覚えたこともあって、次の日からトラウトタックルと一つしか持ってなかったルアーをもって荒川に通った。

何にも釣れなかった。

おまけにルアーも気に引っ掛けて無くした。

「全然釣れねーじゃん」

けど、不思議と飽きなかった。ルアーを投げるだけでも楽しかったのかもしれない。

10月の13歳の誕生日におばあちゃんに池袋の上州屋でシーバス入門セットを買ってもらった。

竿とリールで6000円位の。ルアーもいくつか店員さんに見繕って買ってもらった。

今でも覚えてる。アスリート9Sを2つ、ローリングベイト77を2つ、アイルマグネットリップレスを1つ、カレントマスター9S を1つ。

ネットでも「荒川 上流」で検索してみた。当時は秋ヶ瀬で釣れることしか出てこなかった。

TACKLE BOXが出していた「荒川シーバスデイゲーム」的なDVDも買った。うちの最寄のポイントは出てこなかった。

それでも暇があったら荒川に通った。

全然釣れなかったし、ローリングベイトはすぐに無くしてしまった。

季節は冬になりつつあり、どうやらシーバスは海に産卵に行くらしいという事を知って、冬休みに茅ケ崎の親戚の家にプチ遠征した時もあった。

なんも釣れなかった。

それでも冒険したみたいでとても楽しかった。

真冬でも荒川に釣りに行った。今の自分からしたら驚くほどの熱量を持っていた。

そして、2月28日、荒川・芝川水門にて奇跡は起こる。

アスリート9Sで鉄塔のわきを通したら何者かがヒットした。

夢中で巻き続けた。

65cmのシーバスだった。

 

思えば、ここから僕の人生はスパイスが利いてきたのかもしれない。。。

てか、よく4か月もなんも釣れなかったのにやめなかったよね(笑)

 

 

回想&悦に入った自分語りは終わり。

 

11月23日(金)

11月も終わりに差し掛かり、冬の気配がぐっと身近になった今日この頃、富山で出会った釣りの先生を誘ってシーバスのデイゲームに行ってきました。

先週末は調子が良かったものの、昨日から降り続いた雨と最近の寒波の影響もあって、パターンが変わったのではないかという不安もありつつ、エントリー。

1か所目は人気な場所という事もあり、すでに多くの人がエントリーしていると思いましたが、時刻が11時すぎだったので却って人がいませんでした。(笑)

とりあえず上からローテーションして探るものの、バイトみたいな感触が1回のみだったので、移動。

今回はウェーダーを着込み、機動力をアップする作戦です。

2か所目では僕にはノーバイトだったものの、先生が40くらいのチヌをゲット。

一応誘った身としては魚が釣れて一安心といったところです。

その後は音沙汰がなくなったのでさらに移動をします。

3か所目は先週調子が良かったポイント。

期待を込めてキャストするものの、2人してウンともスンとも言いません。

おっかしいなぁと思いつつ、ここで気が付きました。

水温がだいぶ下がってます。

前日からの雨+曇り時々雨という天候で川の水温がだいぶ下がったのでしょう。

小一時間したところで移動です。本当は更に上流に行こうと思っていたのですが、この状況を鑑みて下流に行くことに。

google map先生でポイントを探し、エントリーできそうだったので凸します。

4か所目は手前から結構なシャロ―が広がり、流心は対岸近くを流れるポイントでした。

最近のパイロットルアーであるアストレイアハイビートから投げますが、すぐに根掛かり&ロスト(´;ω;`)

シャロ―+ところどころ流木的なものが入っているようです。

こんな時は水面直下とエスフォー11をキャスト。飛距離はいまいちですが、根掛かりはしないようです。

何投かしたところでこつんと当たりが。アワセを入れたらルアーが吹っ飛んできました。

ぐぬぬ、もしやダツではなろうかと疑心暗鬼になりつつ、その数投後でした。

ゴゴゴ

と激しいバイト

水中で首を振っているのが分かります。

「ダツ?」

という先生に

「シーバスっす!」

と叫ぶ(笑)

意外とすんなり寄ってきます。

おや、そんなに大きくないかな?

と手前まで寄せた刹那、いきなり横に向かって走り出す!

その姿を見た先生が

「デカい‼」

と叫ぶ。

え、こっちからなんも見えないんだけど!

とびっくりしましたが、浮上した魚体は間違いなく今まで見たどの魚よりも大きかった。

そっからはあんまし覚えてません。もう夢中で巻いて、ずり揚げたところで先生がランディングしてくれた鱸はお化けかと思うくらい迫力がありました。身体が勝手に叫んでました。うぉぉぉぉ

 

サイズを測ります。ドキドキ。

91cm。

え、もう一回測る。

91㎝。

もう一回叫びました。そして先生とハイタッチ。

 

写真撮影をしようってことで魚を持ち上げようとしますが、体中が震えるのに加えて魚がめちゃめちゃ重くてプルプルでした。

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顔面と背景は加工しております>* ))))><

 

しばしその魚体に見とれます。

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大きな尾びれにデカい頭、海から入ってきたばかりであることを示すように銀色の魚体。最高の魚です。

 

丁寧にリリース。元気に去っていきました。

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初めてのランカーを釣ったという実感も湧きませんでした。

 

その後は時合に入ったのか、ベイトが騒ぎ出し、先生が1本追加したところで終了としました。

 

自分は無駄にキャリアだけは(あまり釣りに行けなかった時期があったとしても)長くなっていき、ランカーは本当に釣れませんでした。

かたや、シーバスを始めてままない人でもランカーをすぐに釣り上げることもあり、その度に正直悔しい思いをしてきました。なんで俺にはランカー全然つれないの?って

釣りはサイズを競うだけじゃないだろ、納得のいく釣りが出来ればいいじゃんと思って、サイズにこだわるのはやめようと自分を納得させようとこともあります。

ですが、じゃあ今の自分の状況で、一番納得できる、後悔しない尺度って何なんだろう?って考えたときに、やっぱり一番に来たのはサイズだったんですね。

例えば、マレーシアで釣ったトーマンは1匹釣れただけで正直満足してしまった。今の自分の尺度では、その魚体を見ただけでゲージは満タン。台湾のバラマンディもそう。

でも鱸に限っては、今までまがいなりにもずっと釣ってきた魚であって、今後、どこで就職するかも分からない・来年は釣りができるかどうかも分からない今現在の自分にとって、ここ富山という恵まれたフィールドで鱸を真剣に追った証としてランカーという証明が欲しかった。

学校の友達や先輩後輩に

「釣り行き過ぎじゃね?」

って何度も言われたけど、そんなの気にもできないほどもがいてた。

現在11月23日だけど、11月の釣行日数は19日あった。たとえ1時間しかフィールドに立てなくても暇があったら行った。雨でも。そのくらい必死だった。19日の中で実際シーバスが釣れたのは今日を入れて3日しかなかった。僕の釣りの実力なんてそんなもん。

ある上手い人はほぼ毎回釣ってるし、ランカーだって何本も何本も出している。

けどキャリアは失礼だけど僕の方が長い。

でもその人は本当に上手い。観察力も僕よりあるし、思考がとても理論的。

そんな人に出会えたのも今年は大きかった。とても刺激を受けた。

今日の先生もそういう類の方。

こういう人との関わりもあって今日のランカーは釣れたのだと改めて実感しました。

あ~釣りって最高だな。

 

・・・なんだかシーバス釣りから卒業みたいな感じになってしまいましたが、そんなことはサラサラないですよ。

今日感じたことを少し。

・やっぱりシャロ―は魚が捕食しに入ってくるので、いれば勝負が速い!

・ウェーダーをはいているとよくわかるのですが、海はメチャクチャ温かいです。お風呂か!と思うほどです。それに対し、一寸上流に行くだけでも水温はだいぶ低下します。

雨の影響もありますが、季節的なこともあるでしょう。

今後はベイトの他にも海の温かい水というものもシーズン終盤に向けてはキーとなる気がしています。

となると、潮の潮汐にも大きくリンクしてくる気もしています。

 

さあさあ、シーズン終盤、13歳の頃と同じ、いやそれ以上の熱量でまだまだ駆け抜けますぞよ!

 

タックル

竿:天龍 SWAT 107ML

リール:DAIWA LUVIAS 3012H

糸:PE #1.2+フロロ#5

ルアー:エフテック エスフォー11リアルヘッド

 

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メモリアルルアーとなったエスフォー。既に両目はぶっ飛んでる。今のご時世、使ってる人はどのくらいいるのだろうか。。