さかなのたまご

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シーバス釣りにおけるシングルフック考察 その1

今シーズン(10月、11月)のシーバスフィシングにはシングルフックを導入してみました。

釣り納めも終わったので、1シーズン使った感想などを。

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【はじめに】

シングルフックを導入しようと思ったきっかけは、トリプルフックだと意図せずに魚の眼球やエラを傷つけてしまうことがあったからです。

経験上、シーバスがアタックするのは高確率でフロントフックです。リアにかかるのは活性が低いか、特別なベイトパターンかなんかだと思ってます。

フロントフックが口周りにかかると、フリーなリアフックが顔まわりにかかることが多く、そこで運悪く眼球や鰓蓋にかかってしまう現象が発生します。

キープするのであれば問題ないのですが、僕は基本的にリリース派。

エゴかもしれないけれど、釣った魚は元気に帰って欲しいし、眼球が潰れたり、エラから出血した魚を(元気に見えるからいっか、という半ば自分を納得させるかのような理由で)リリースする気分悪い記憶はずっと脳裏に残るものです。

そんなこんなで、今年から試験的にシングルフックを導入してみました。

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【方法】

よく使うルアーに限ってシングルフックとトリプルフックの2種類を用意しました。

止むを得ずシングルフック化できなかったもの、逆にシングルフックしか用意できなかったものも含みます。

シングルフックはオーナーのPluggerSingleを各種ルアーのサイズに応じて、又は純正フックの重量に合わせてつけました。(PluggerSingleのパッケージの裏のはフックサイズに応じたルアーのサイズの目安が書いてあったり、HPにはフックの重量換算表があり、交換しやすかったです。)

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【結果】

トリプルフック:(ランディングできた/総フックアップ数)= 9/14 =64%

シングルフック:(ランディングできた/総フックアップ数)= 6/11 = 55%

という結果でした。

こうしてみてみると、半分位バラしている自分のヘタッピさに驚きましたが(爆)、シングルフックも思ったよりバラさないもんだなぁと感じました。

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【考察】

さて、これを見てシングルフックバラしやすいのか?と思ったのですが、実は心当たりがあるのです。

 

まず、シングルフックを導入して感じたことは、意外と針穴が広がりやすいということです。

10月ごろはM +クラスの竿でパワーファイトをしていました。

理由はフィールドが所謂清流域と呼ばれるようなポイントで、強い流れの中を流木等を交わしながらゴリゴリ巻く必要があったからです。

そうすると、キャッチした際に、針穴がだいぶ開いている事がありました。

シングルフックの利点は、同じクラスのトリプルフックより強いフックを載せられるという事ですが、逆にいえばそれは、トリプルフックよりも針が太いという事です。

その状況下でパワーファイトをすると針穴が開くのは想像にたやすい事でした。

現に、11月は同じフィールドでもロッドをよく曲がるSWATにして、ゴリゴリ巻くよりもロッドのタメを意識するようになってからはシングルフックではバラシはありませんでした。

むしろ、ロッドを曲げて走りを止めるとなると、トリプルフックよりも曲がる心配が少なかったので、思い切りドラグを締め込む事ができました。

今季はランカーを2本釣る事ができたのですが、どちらもシングルフックでの釣果でした。

両方共トルクフルな個体でしたが、針は伸びもせず、頼もしささえ感じました。

前述のように、針穴の広がり防止を考えればPluggerSingleよりも細めなフック、たとえばDECOYのPLUGGIN' SINGLEなどを使用するのも良いかもしれません。来年はこのフックも試してみます。

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次に、根がかりはどうなのかということです。

シングルフックに変えても根掛かりは普通にしました。

僕はフックポイントをフロントは下向きに、リアは上向きになるようにつけているのですが、フロントが普通に引っかかります。

川の中に根掛かりを外しに行った時は100%このパターンでした。

フロントを上向きにつければ根掛かりは減ると思われますが、フッキング率も下がりそうな気がします。

今後気になったらやってみようと思います。

 

フッキングについては、大差ないと思いますが、1度だけ「このアタリ、多分だけどトリプルフックならかかったな」と感じるものがありました。錯覚かもしれませんが。

 

 

【シングルフックのココがいい!】

・魚を不用意に傷つけない

・自分(他人も)がフックで怪我をする(させる)リスクが少ない

・安い

・かさばらないのでルアーボックスがスッキリ&輪ゴム等でフックを止める必要がない

・トリプルフックよりも同サイズなら強いのが搭載できる

・選択肢が意外とある(トラウト用〜ジギング用、なんなら管付きの餌用まで含めると)

・溢れ出る玄人感

などなど

 

【シングルフックのココがチョット、、、】

・トリプルフック派からすると釣果が落ちるのではないかという不安

・ルアーの泳ぎが変わる(自分は気にならなかったけど)

・最初、ルアーの見た目がチョットイマイチに感じる

などなど

 

 

1シーズン目の感想はこんな感じです。

以上を踏まえて、自分は今後は今あるトリプルフックを使い切ったら徐々にシングルフックに移行していこうと思います。

もちろん、遠征とかで絶対に掛けたい!という時などは精神衛生上トリプルフックを使うこともあると思います。

 

来年2月に予定している遠征ではいくつかの銘柄のシングルフックと、トリプルフックも持っていって色々比較できれば楽しいかな〜とも思っています。(釣れなくてそれどころじゃないかもしれませんが汗)

 

皆様のおこだわりも聞かせてください。

 

それでは!